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Swing Low, Sweet Chariot / 黒人霊歌

桜の季節が過ぎ

5月になりました。

なんだか

あっという間に

毎日が過ぎていくようで

川沿いの桜並木を

ゆっくり

歩くこともしないまま

桜は散り

すっかり葉桜の

美しさへと

景色は変わっていました。

桜の花も好きですが

春の緑、

好きです。

しかし、

気がついたら4月のブログを

さぼっていました!汗

なので、今月はもう一回かけたらいいなと

思っています。

さて、今日は

黒人霊歌

【Swing Low Sweet Chariot!】

この歌のことです。

敬愛するウェルズ恵子先生の著書から

歌詞を引用させていただきます。

 

Swing low, sweet chariot, Coming for to carry me home.

Swing low, sweet chariot, Coming for to carry me home.

1, I looked over Jordan and what did I see, Coming for to carry me home?

A band of angels coming after, me Coming for to carry me home.

2, If you get there before I do, Coming for to carry me home?

Tell all my friends I'm coming too, Coming for to carry me home.

3, The bringhtest day that ever I saw...

When Jesus wash'd my sins away...

4, I'm sometimes up and sometimes down...

But still my soul feels heavenly bound...

降りてきて、優しい馬車よ、

迎えに来てくれたのね、うちに連れて行ってくれるのね。

降りてきて、優しい馬車よ、

迎えに来てくれたのね、うちに連れて行ってくれるのね。

1、ヨルダン川の向こうを見たの。そしたら見えたの。

迎えに来てくれたのね、うちに連れて行ってくれるのね?

天使の一隊が私を探してきたのよ。

迎えに来てくれたのね、うちに連れて行ってくれるのね?

2、私より先に着いたら、

迎えに来てくれたのね、うちに連れて行ってくれるのね?

みんなに言ってね、私もすぐに来るからと。

迎えに来てくれたのね、うちに連れて行ってくれるのね?

3、見たこともない明るい日だった。

............

イエス様が罪を洗い流してくださったの。

............

4、時々は幸せ、時々は憂鬱。

...........

でも魂は天国行きの馬車の中なの。

...........

(ウェルズ恵子 keiko wells『黒人霊歌は生きているー歌詞で読むアメリカー』岩波書店 p.80-82)

 

ヨルダン川を越えると

そこには〝うち〟

があります。

黒人霊歌で度々歌われている

ヨルダン川は

イエスが洗礼を受けたと言われる

特別な場所。

川のこちら側は

生きる世界

そして

川のあちら側は

死の世界

生きる世界は

苦しいけれど、

川の向こうの

天国を

心から信じて

1日ずつを

過ごしたのでしょうか。

帰りたいと願う

その場所には

たくさんの友人や家族がいて

きっと自由もある

日々の憂鬱のなかに

彼らは

希望や願いを

胸に抱いたということなんだろう。

黒人霊歌は

アメリカ合衆国の奴隷の歌です。

どれほどの日々を生きたのか。

時代も、国も、

置かれる状況も

あまりに異なります。

だけど

私たちの日々も

時に嬉しく、時に苦しい。

時代をこえて

彼らと少しだけ

重なる瞬間があると

そんな気がしています。

編集や講演、

政治家として活動をした

フレデリック・ダグラスは

元奴隷でした。

彼はこのようなことを

いっています。

〝奴隷たちは

最も不幸な時こそ

最もたくさん歌を歌う。

奴隷の歌は

彼らの心の悲しみを表していて、

歌うことでそれが

和らげられるのだ。

ちょうど、涙が

胸の痛みを

癒してくれるように。〟

ぜひ、

何曲か聴いてみてください。

(私はほとんど

動画をあげていませんが...。

たくさんの方が動画などを

アップされているかと思います。)

黒人霊歌は

人間の悲しみと希望が

きっと今も

生きています。

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